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おじさんでは無いです、「オッサン」です。
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本と刀を同時に構える日が来るとは…!
『ビブリオバトル!』にご来場頂き有り難うございます。演劇が好きな人、本が好きな人、そして両方好きな人、たくさんのお客様に囲まれて楽しい作品となりました。

劇団不完全燃焼さんの旗揚げに付き合って以来、縁深くなった泉野図書館さんから
「劇をお願いできませんか?」
と言われたのが今年の初め。ぜひ喜んで! ちょうど小学校ででっかい本から桃太郎が出てくるお話を作ってるんですけど、
「題材は、ビブリオバトルなんていかがでしょう?」
……ビブリオバトル? オススメの本を選ぶ前に、まずはビブリオバトルについての本を読み漁るというところから始まりました。お気に入りの本を紹介し、チャンプ本を決めるというビブリオバトル。
もちろん普通は台本無しです。ですがそれをお芝居にするとなると……そうか、本をオススメして戦えばいいのか! ちょっと違う気もしますがというわけで、5人の登場人物が10冊の本をご紹介しつつ、剣を振るって戦っておりました。ビブリオバトルの公式ルールを鋼鉄のルールとして。

さて、色んな方に聞かれた本の選定ですが、これが本当にギリギリまでかかりました。
物語の展開上、本を10冊紹介することは早い段階から決まっていたのですが、私の趣味だけで選ぶわけにもいかず、劇団員たちからオススメを聞き、果ては泉野図書館の司書さんにまでご紹介頂き、あとは図書館でダラダラと本を読み続け・・・た結果、あれもこれもと結局候補がどんどん増えていくという恐ろしい悪循環に陥りまくり、結局回りまわって私が人生かけて何度も読んできた本が大半を占め、ようやく10冊+αとなりました。結局かい!という気もしますが、劇中登場人物達が求められる通り、本には書き手そして読み手の生き様が現れてくるのでしょう。ちょびっとしか出せなかったガンダムはちゃんと紹介したかったなあ……。

私の人生初の図書館本はドラゴンクエストⅡでした。劇中はⅤでしたが。漫画も一つは、ということでBASARAの力を借りました。これまでの羅針盤公演の元ネタともなってきた作品たちも登場しました。他には「空飛ぶタイヤ」とか「ゴールデンスランバー」とか「容疑者Xの献身」とか「山月記」とか、金子みすずの詩集とか、ホームズとか怪人二十面相とか、最後まで候補に残ってました。紹介の台詞も結構書いてましたが、ボツ! 面白い本が多すぎるんだよ!

そして決まった10冊+αの本たち。稽古終わりに全員で深夜の本屋さんへ走ったのは言うまでもありません。BASARAの和田君は全巻大人買いしてました。稽古場の片隅には、今作の本たちがずらり。ついつい読みふけるのはご愛敬です。
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ビブリオバトル!だけに、戦います。
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気がつくとこんなシーンになっちゃう羅針盤です。
図書館での公演後、
そのまま紹介の本を借りていかれたお客様がおりました。
お近くの本屋さんで本を買われたとお知らせくださったお客様もおりました。
もしかすると少し未来で紹介された本に出会うお客様もおられるでしょう。

本は、無限大なのだ。

本番前日、ホールの廊下には、多岐にわたる本たちをぜひお客様に読んで頂きたいと、泉野図書館の蔵書が並んでおりました。新書版、文庫版、挿絵違い、色んなバージョンがあるものまでズラリと。図書館の皆さま、本当に有り難うございました。

本好きが高じて脚本家になり、芝居好きが高じて俳優となった私にとって、贅沢な作品となりました。
終演後、またやりたいなあと強く思いました。もちろんそのときは、また本を変えて。

さて、いよいよ次は『聖夜』です。3年ぶりの再演、並行して“げきみる特別企画”も始まります。とくに「ミニ公演」は稽古が始まりました。演劇部員から大人まで、羅針盤クルーと共演です。楽しい日々はまだまだ続くのです。

(日記当番 平田知大)