●第十九回公演『Hunting High and L(o)aw ───折れた矛、砕けた盾───』

──物語──

法廷。響き渡る木槌の音。厳粛なる空間。法の下に人は平等。

裁判官──真実をくもりなく映す八咫鏡を掲げ、裁判の公正を司る。
検察官──秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような厳しい気候の秋霜烈日を掲げ、刑罰・権威を厳かに司る。
弁護士──真実の羽根との重さを比較する天秤を配した向日葵を掲げ、公正と平等、そして正義と自由を司る。

法曹界を志し、司法試験に受かった若者達。研修所で、教官からの課題に悲鳴を上げながら取り組む日々。

有罪か、無罪か。

イチコ「あたしは情状酌量があると思う。」
ヨコナガ「が、有罪。」
トーチ「懲役は何年ぐらいにしてやろうか。」
サイトー「可哀相だよこの人。執行猶予!」
トーチ「絶対懲役だ。臭い飯食ってろ。」
イチコ「次から次へと…あんた刑務所を溢れさせる気?」
サイトー「だってこの犯人腹立つじゃん。」
ヨコナガ「どっちよお前。が、裁判に感情を持ち込むことは、」
一同「あってはならない。」

真剣だったけれど、どこか無邪気だった日々。だが────月日は流れたのだ。

法廷で一堂に会した同期の仲間達。
弁護士になった者。検察官になった者。裁判官になった者。そして───被告人になった者。

2発の銃声。2発の弾丸。2人の被害者。2人以上殺した者には死刑が科せられる。
あってはならない殺人事件の犯人が、お前だというのか。
信じる者。疑う者。裁きを下す者。暴かれる真実と隠された証拠。

「死刑を求刑する。」

裁判官の木槌が振り下ろされ……ってその木槌デカすぎやしませんか?

「異議あり!」

法廷に響き渡る絶叫は果たして────。
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