●第十二回公演 『PEACH-f(x)』

壁。
女がそこに数式を書き殴っている。
男が現れる。
付き合いの長い男はしかし、やけにズダボロの服装をしていた。
「どうしたの? 戦場にでも行ってた?」
女が聞く。
男が答える。
「・・・そうだ。」

西暦2008年と2009年。
繋がっている筈の歴史が全く別のものになっている。
血にまみれ、硝煙の立ちこめる未来世界。
そんな馬鹿げた話をし始めた男。
勿論女は、そんな話を聞いても全く意味が分からない。

そこに、別の男がやってくる。
先程の男は姿を消す。
何故ならば、やってくるのは一年前の自分だから。
つまり男は───未来から来たのだ。

バタフライ効果。
『予測可能性──ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』
ほんの些細なことが未来を変えてしまった。

ロシュの限界を超えてやってきたもう一つの天体。
膨大で、予測不可能な数式。

PEACH────つまり、未来を過去に密告する。
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